御料車~知られざる美術品

御料車~知られざる美術品」、鉄道博物館

先日の天皇誕生日でのNHKの放送でもそれなりに盛り上がっていたらしい(じつは見てない)、御料車の展示。というか、鉄道博物館にははじめて行くので、とてもたのしみだった。

大宮駅について、ニューシャトルの駅に歩いて行くまでの間にすでに気分はドキドキ。このニューシャトルが、まるっきり直方体の外形にポップなカラーでかわいい。一駅乗って、すぐに博物館。

御料車の展示は10月から1月までの展示期間中に三回展示替えがあり、全部見に行った人には抽選で金メッキの「特製オリジナルしおり」というのをくれるらしい。まあ、一回しか行かないから関係ないですけど。

鉄博ホールで20分ほどの記録映画を見てから、一日に2回ある、御料車展示のガイドツアーに参加。ガイドのおにいさんは、カミカミだったが、ていねいに説明してくれて好感度高し。客には子供はおらず(館内にはいっぱいいたけど、ガイドツアーにはいなかった)、みんな大人。装飾やデザインの意味なんかをまめに説明してくれる。展示会場は基本的に撮影禁止。展示してある御料車はいくらでも写真を取れるのに、なぜこれは禁止なのか。「著作権の問題とかがありますので」といっていたが、結局「おそれおおいから」でしょ。まあ、展示してくれるだけありがたいと思ってくださいということらしい。

展示をひとあたり見て、出口の写真撮影スポットで写真をとってもらいました。おにいさん、ありがとう。

御料車は、最近では外国からの国賓の接待以外にはほとんど使われなくなっているそうだ。だいたい御料車の場合、陛下を見に来た群衆にいちいち手を振っていらっしゃるので、席があたたまる隙がないのだとか。そりゃ陛下もたいへんだ。くつろぎに行っているのだが、サービスしに行っているのだかわからない。

まあ御料車の生陛下を仰ぎ見ることはないにしても、こうして御料車の装飾品を近くで見られるのはありがたい。「御料車の前面につけられる国旗は一回限りの使用で、使い回しはない」と聞いたのも貴重。いろいろ大変でいらっしゃっても、折にふれて御料車を使っていただけるといいなあ。

鉄道博物館本体は、4時間あまりじゃ到底見きれない。シミュレータとかの体験展示はほとんど素通り(子供といっしょに並ぶひまがない)。模型ジオラマの展示も見られなかった。

今回は御料車を見に行ったと割りきって、次は一日使って平日にのんびり見られるといいな。帰りに、大宮駅の駅員のおねえさんに、「川崎まで一番早く行く方法は?」と聞いたら、「湘南新宿ラインの次の列車に乗ってください」と言われたけど、湘南新宿ラインは川崎には止まらないよ!おねえさんにだまされた。でもおかげで、行きは埼京線に、帰りは湘南新宿ラインに乗れて楽しかった。またゆっくり行きたいな。