聖☆おにいさん 5巻

中村光聖☆おにいさん』5巻、講談社、2010

5月に出ていた「聖☆おにいさん」5巻、いまごろ図書館で借りた。まあいまぐらいになるとそんなに待ち行列もなく、さくっと借りられるのである。6巻は12月に出るらしいので、当分待つのはざんねんだけど。

今回のネタは、はじめて自転車を買ったり、闇鍋、消防団イースター、お正月、東京タワー、渋谷といったようなこと。登場キャラは、ルシファーとマーラ、十大弟子、天使達、ペトロ、アンデレ、ユダあたり。表紙は、「ヨシュア」「シッダールタ」と書かれたトレーナーとジーパンを着たふたりが傘を差して歩いているというもの。

個人的に気に入ったネタは、お正月に天使達と十大弟子が二人のアパートを訪ねてくる話(やっぱり登場人物がたくさん揃う回は楽しい)と、イースターにイエスの弟子がドッキリを仕掛けようとしてすぐにバレる話(イエスの弟子がイエスを「先生」と呼んでいるので、あらためて聖書を思い出した)、初めて自転車に乗ったイエスが立川でまいごになり、防犯登録をしてない自転車を警官にとがめられて天国に電話してもらったら三回否定された話。

立川は行ったことがないので、次に東京に行ったときに歩いてみたいな。多摩地区にはあまりご縁がなくてほとんど足を入れたことがない。このまんがのゆるい雰囲気は、あんまりゴチャゴチャしてなさげな立川の雰囲気によるところがけっこうあるような気がする。

最初の方みたいにお腹を抱えて笑うほどのネタはそんなに出てこなくなったが、このシリーズはたらたらと続いてほしい。あんまりおもしろくなくていいので、長く続いてくれるといいな。