大哺乳類展 海のなかまたち

「大哺乳類展 海のなかまたち」、国立科学博物館

前にやっていた陸生哺乳類の展示に続く、海生哺乳類の展示。夏休みの最後の日曜日だったこともあって、とにかくかなりの数のお子様が…。お子様は展示物の前から動かないし、背は低いけど展示物に張り付いてみているので、後ろからのぞきこもうとしても説明板が読めないし、ということでけっこうたいへんだった。

展示は鯨類その他の海生哺乳類の進化、クジラとイルカ、その他の海生哺乳類、絶滅した海生哺乳類、ストランディング(浜辺に漂着したクジラやイルカ)研究に分かれているのだが、目玉はやはりクジラとイルカ。シロナガスクジラの骨格(実物)が展示会場にどーんと吊り下げられていて、圧倒的。ほかに、クジラやイルカの胃の中とか、深海にもぐってダイオウイカを食べるマッコウクジラとか、おもしろいものがいっぱいあった。

ハクジラはなんでも食べているのかとおもいきや、はっきりと好みがあって、イカとアザラシしか食べないとか、種によっていろいろあるとのこと。クジラの胃の中から見つかった大量のアザラシの骨とかも気持ち悪いけどおもしろかった。

それから最後のストランディング研究の話。なぜクジラやイルカが大量に岸辺にうちあげられて死ぬのかについては諸説あって、理由ははっきりしないらしい。おそらく単一の理由によるのではないだろうと書いてあったが…。海に何回戻しても、また陸に上がろうとして結局死んでしまうそうだ。まだまだよくわからないことは多いのである。