平成22年度 富士総合火力演習

「平成22年度 富士総合火力演習

めったにチケットの抽選があたらないというこのイベント。今年は自衛隊のお力でなんとか見に行くことができました。

朝7時に宿を出て、演習場へ。7時半すぎには到着したが、それでも一番前のワンブロックはもう埋まっている。それでも次のブロックだからまあたいしたことではないでしょうとおもっていたら、けっこうそうでないことがあとでわかったのだが…。

数日前の砲身破裂事故で、九○式戦車の実弾射撃はないかと思っていたが、急遽対策がとられ、無事に実弾射撃は行われることになった。よかったよかった。とにかく戦車砲の射撃音と衝撃はすごい。口径だけなら榴弾砲のほうが大きいのだが、戦車砲の迫力はそれをしのいですごいのだ。数百メートル離れてみているからよいが、至近で発射されたら頭がくらくらしそう。乗員は耳あてをしているのだろうが…。

前半のそれぞれの武器の展示と射撃は、かなりエンジョイできた。F-2戦闘機の支援爆撃は、自衛隊の方の話によれば実はダミーで地上にしかけた爆薬に点火しているのだそうだ。こういうことはガイドされないとわからない。

空挺部隊の降下は、ペンでなぞったようにきれいに前の隊員の降下コースを追従していく。訓練の賜物だけど、よくあんなに点のようなところに、全員きれいに降下できるものだと感心。

コブラ、アパッチの射撃、歩兵戦闘車の射撃、地雷原開削訓練など、見ものはやまほどあったのだが、後半の訓練の途中で退出。なにしろ、全部のプログラムが終わってから帰ろうとすると、偉い人(大臣、幕僚長、観戦武官ほか)を先に帰すために車を止めるので、出られなくなってしまう。ほんとうはもっと見たかったのだが、泣く泣くタクシーに乗る。

この演習を撮影するためにわざわざムービーカメラを買っていったのだが、結論からいうと、最前列でとるか、後ろのスタンドの横(ここは立っていてもよいことになっている)でないと、きれいにとれない。みんながカメラを上にあげてとろうとするので、おばさんの頭がじゃまになり、帽子に焦点があたって、肝心の戦車や大砲があまり写ってくれない。

また、発射されたミサイルなどの軌跡を追うのもけっこうたいへんで、射撃から命中までの過程をたどるのがむずかしい。自分でムリにカメラを回そうとせず、後で市販されるDVDを買ったほうがいいみたい。

それでもこれだけの迫力をナマで感じられて、ほんとによかった。まあほんとに暑かったけどね。関係者の方に心から感謝。