妄想少女オタク系 1‐6巻

紺條夏生妄想少女オタク系』1-6、双葉社。2005-2010

面白いから読めと人に勧められていていままで読んでいなかったが、ようやく読めた。おもしろい。しかし6巻のあとがきによれば7巻で完結といっている。9月には7巻が出るらしいのでもうすぐ終わりか。ざんねん。

問題はわたし自身が元ネタの「ハガプリ」こと、「鋼の錬金術師」と「テニスの王子様」ほかのマンガをぜんぜん読んでいないこと。なので、元ネタにかけた微妙な部分のテイストはほとんどわかっていない。それでもけっこうたのしめるところが作者の手腕。阿部と千葉の一見「それはないでしょ」という行為やら、浅井とまっつんのじゃれあいやら、この世界に関係ない人でもさらっとたのしめるところがポイント。

しかし6巻でとうとう千葉とまっつんがデキてしまい、ストーリーからすると、あまり長く続けるような話でもないので、このへんが潮時かもしれない。まあオタク女子といってもいちおう健康な女子だから、すれ違い展開でずーっと話をひっぱるのも無理なのでちょうどいいかと思う。作者自身は、特にオタクではないようでその微妙な距離が、このマンガが一般受けするポイントだろう。