臨死!!江古田ちゃん 4巻

瀧波ユカリ臨死!!江古田ちゃん』4、講談社、2009

きょうはもともと「ロケみつ」の日だったのだが、あまりにも眠く爆睡。当然レコーダーで録画しているはずが、機器の不具合で録画ができてない!しかたがないので、今回は動画サイトに頼るしかなし。かなりとほほな話。

去年の8月に出た「臨死!!江古田ちゃん」の4巻。今頃になって図書館で借りられた。表紙は、真っ赤な背景に、着物姿でドスを振り回す江古田ちゃんが大根をばしっと切断しているというもの。これはこのマンガの内容を正確に表現した名作である。

中身は、江古田ちゃんのテンションがあいかわらず高い。こういう内容のマンガは長く続いていると、「なんだか前に見たような」ダレた感じになってしまうようなことがままあるのだが、江古田ちゃんにはそういうことは感じられない。作者そのものがおもしろい人なのだろうと思うが、このかみそりのような観察眼が衰えないうちは、安心して読めるマンガ。

この巻になると、フィリピーナのおねえさんたちはめったに出なくなり(イラン人のモッさんはまだたまに登場)、代わりに、「隠れ猛禽」が登場。野暮ったいくらいに華はないけど、それゆえ親しみやすく、こびず気取らず付き合いよく、男の子の悩み相談を一手に引き受け情報通。そして気づけば、猛禽も苦戦する上玉をがっちり確保するという侮れない強豪である。まあ、たしかにこういう人はまれにいるものなのだ。おそろしい。

それにこのマンガは、「扉絵考」のページがかなり気に入っている。09年の干支、丑を擬人化した「ウシ男」「ウシ美」は相当気持ち悪い・・・。そしてサービスで?ついているパズル。けっこうむずかしかった。細かいところにも手抜かりのない充実した名作。