第七女子会彷徨 1-2

つばな『第七女子会彷徨』、1~2巻、徳間書店、2009-10

これはどこかの書評で拾って探していたら、やっと入手できた。期待以上、めちゃめちゃおもしろい。

学園SFコメディというようなマンガだが、設定の奇妙さと、キャラクターのほのぼのした雰囲気が絶妙に交じり合っている。「友達選定システム」で選ばれる友達とか、死者の思考を「天国」と称するデータバンクに保存して、死者がのこのこ学校に現れることとか、そういうへんな世界での高校生二人、「高木さん」と「金やん」の友人関係の日常のおはなし。

いつもボケている高木さんが、金やんに頼り切りのわりには、ピンチになるとすぐに金やんを見捨てて逃げ出すところがなんともいい味を出しまくっている。金やんは、頭もいいし生存能力も高いし、高木さんへの突っ込みがするどいところがいい。

あとは、パンの中に入っているタコ宇宙人とか、迷惑かけるだけの地球防衛軍とか、毎回毎回おもしろい小道具が出過ぎ。これだけでも十分マンガになると思うけど、高木さんと金やんがからむと非常にいい味が出て、気持ちよく楽しめる。

1巻はそろりそろりと始動した感じだったが、2巻になってリズムがのってきた。今後の展開がとてもたのしみ。