仙厓展

「仙厓展」、福岡市美術館

こちらは常設展のほう。29日(今日か・・・)までやっている。毎年の企画で、いつもは美術館所蔵の書画を展示しているのだが、今年は開館30周年記念ということで九州大学文学部が持っている仙厓作品のコレクションを出してきている。

なんでもむかし九大医学部の先生が仙厓の作品を熱心に集めていて、それが没後になって家族から大学に寄贈されたということだ。常設展用の部屋を全部埋めるだけある。普段は非公開で、ネットに画像が掲載されているだけなので、こういう機会があるのはありがたいことだ。ちなみに画像が掲載されているサイトはこれ。
http://record.museum.kyushu-u.ac.jp/sengai/

絵は、仙厓らしい、自由な作品が多く、見ていて心がなごむ。丸まって鳴いている猫、河豚、並んで座禅をしているカエルとか、楽しい絵が並ぶ。しかしていねいに描いているものは非常に繊細にきちんと描き込まれていて、さすがは絵描き坊主。

そして、絵よりもすごいのは書のほう。まあ禅僧なのだから、能書でもふしぎなことはないのだが、力強い筆で迫力のある書をばしばし書いている。見ている側にも緊張感が伝わってくるようだ。

いずれ機会を見つけて、出光美術館の所蔵品も見てみたいのだが・・・。まあ東京は機会があるから、たのしみにとっておこう。