伊勢神宮と神々の美術

伊勢神宮と神々の美術 第六十二回式年遷宮記念 特別展」、東京国立博物館

この前の日曜日、9月6日までやっていた展覧会。平成館の右半分を使ってやっていたもの。となりの「染付」展より、かなりたくさん人が入っていた。見てきれいという点では、「染付」のほうだと思うが、やっぱり伊勢神宮は人気があるらしい。

主な展示品は、古文書類や考古遺物で、どっちかというと歴史展示である。古文書には読み下し文がついているわけではないので、客のほとんどは読めないはず。みんな楽しめたのだろうか。

しかし後半、昭和になってからの遷宮の際に残された「御装束神宝」は状態がきれいなので、そのものの美しさがけっこうたのしめる。これらは遷宮の度に作りかえられるのだが、一流の職人が精魂傾けて作っているので、美麗な品ばかり。技術伝承のために神宮に保存されているそうなのだが、収納場所にも限りがあるだろうし、あふれたものはどうするのだろう?

もうひとつの目玉は神像彫刻で、神宮のものではないのだが、平安時代になってからの神像がいろいろ並べられている。衣装や表情、全体の形も仏像と共通点はあるのだが、やはり違う。神像はめったに見ないので、これはおもしろかった。

出口の物販コーナーで赤福が売られていた。小さい方の12個入りを買ったのだが、これはめちゃくちゃおなかにたまる。3個くらいだとお茶請けにいいと思うのだが・・・。しかし結局半分食べてしまった。木製のへらですくって食べるのがまたいいのである。やっぱり伊勢といえば赤福。関西はともかく東京では見ないのでひさびさに食べられてよかった。