文楽

山田庄一文楽』、ぎょうせい、1990

舞台を見るための予習用に読んでみたのだが、これは既に実際の舞台をいくつか見た人のための鑑賞の手引きというもので、まるっきり初心者のためには書かれていない。

第一章「文楽鑑賞の基礎知識」で、人形浄瑠璃の歴史、大夫、三味線、人形の決まり事が、第二章「文楽名作鑑賞」で、主な演目のあらすじが、それぞれ書かれている。第二章は読み通さなくても、個々の演目だけ読めばよいようになっている。

説明はていねい。首は、いろんな種類が写真入りで役柄とともに解説されている。しかし、見たことがない人が読んですぐ頭に入るというわけにはいかないので、これはいたしかたない。とりあえず公演には、パンフレット代わりに持っていくことにするが・・・。まあ公演を見てから読み直すと、またよいかもしれない。