倉敷チボリ公園

倉敷チボリ公園

この小さい遊園地もとうとう昨日、2008年12月31日で閉園になってしまった。営業は1997年からだったというので、バブルなプロジェクトだったんですね。第三セクター方式の会社だったが、やはり倉敷ではねぇ。特に、平日にお客を呼ぶのはたいへんだったろうと思う。

最後の日は大晦日のカウントダウンがあるので、22時くらいから出かけていった。園内はさすがにけっこう混んでいる。遊具類はどこも列が。乗り物類より、ショーが目的だったので、乗り物券は買わなかったけど、メリーゴーランドとコーヒーカップくらいはのっておけばよかった。ジェットコースターや観覧車は長蛇の列。急流滑りでさえ、けっこうな列だった。寒いのに。

ショーは、3部構成で、最初の21時からのは見られなかったのだが、次の22時半からのは、ここの吹奏楽団と女声合唱(6人)と歌手が出てきて、1時間くらいいろんな曲をかけていた。最初はジャズ系の曲でノリがよかったが、途中から「加山雄三メドレー」とか、「美空ひばりメドレー」とかよくわからない構成に・・・。お客にはそういう曲を知っていそうな人は少ないような気がするが、単に指揮者の趣味なのか?

ダンスのお兄さんお姉さんや、マリオさん(アコーディオンとかを使って音楽ショーをやっていた、ここの芸人さん。スロバキアから来ていたそうだ)も出てきて、最後はみんなでステージで演奏。なんかせつないね。社長が出てきてあいさつし、「これだけ人が来てくれていたら閉園しなくてすんだのに・・・」と悲しそうだった。正直な人だ。

ラストのショーは、花火とレーザー光線とお姉さんたちのダンス。花火はそれなりにポンポン上がっていた。「ウェルカム・トゥー・チボリ」の歌を合唱していて、ちょっと涙。ここの遊園地、いままで5回くらいしか行っていないのだが、小さい遊園地ながら、ダンスや音楽、ジャグリングなんかの小さいショーをいつもやっていて、けっこうたのしかったのだ。さびしいねぇ。

とはいえ初年度300万人以上の入場者があったのに、一回も単年度黒字になっていないというのでは、閉めるのもしかたがないか。これでこのあたりもスーパー銭湯みたいなのばっかりになるなあ(まだ鷲羽山ハイランドとおもちゃ王国はあるけど)。住宅街にかこまれた、駅前の小さな遊園地。さよなら。たのしかったよー。