ベルリンフィル ジルベスターコンサート2008

ガーシュインキューバ序曲」、バーバー「弦楽のためのアダージョ」、コープランドアメリカの古い歌」、アダムズ「高速機械で早乗り」、ワイル「音楽悲劇 星空に消えて」より、ガーシュイン「ポーギーとベス」より、ガーシュイン「パリのアメリカ人」
ポリーヌ・マレファンヌ(ソプラノ)、トーマス・クヴァストホフバリトン)、サイモン・ラトル指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団、2008.12.31

ベルリンフィルのジルベスターコンサート、結局生中継では見られなかったので、録画で見ることに。途中衛星中継のおかげで2回ほど映像が乱れたところがあった。でも、また再放送してくれるからいいや。

今回はアメリカ特集。クヴァストホフが曲紹介もやっている。この人の声はとてもいい。今回よかったのは、コープランドアメリカの古い歌」。メドレーでいろんな歌を歌う曲なのだが、クヴァストホフの声がきれいに張っていて、聞いていて気持ちいいし、とても味のある曲だ。ソプラノのマレファンヌは黒人で、アメリカ人かと思ったら南アフリカ人だそうだ。「ポーギーとベス」のサマータイムを歌っていた。これはまあまあ。アンコールではスーザの「自由の鐘」をかけていた。

なんかこんなにアメリアメリカしたコンサート、このご時世でドイツでもありなのか?大統領選挙よりはずっと前にプログラムは決まっていたのだろうし。まあ音楽は関係ないか。それっぽいことをクヴァストホフもラトルもマイクでみんなに語っていた。このコンサートは一度行きたいなあ。ラトルが振っている時にいきたいのだが(まあ去年はラトルの生ブラームスも聴いたが)、それは無理そうだ。でも、ラトルにはなるべく長い間ベルリンフィルにいてほしいと思う。彼だからこそできることがたくさんあるし、何よりこんなに可能性のある指揮者がベルリンフィルの常任だということ、そのものが、聴く方にとってラッキーなことだと思う。