三国演義 曹操之死

三国演義」第60集 「曹操之死」

荊州失陥、関羽麦城にこもる、関羽斬らるの報は相次いで劉備のもとへ。劉備はショックで昏倒。張昭の献策で関羽の首は曹操のもとへ届くが、曹操があいさつすると関羽の眼がにらみつける(ここはさすがに作り物)。おそれおののく曹操。この作り物の首はけっこうそっくりにつくってあって、映っている一瞬はほんものに見えたりする。

成都では、関羽の葬儀。劉備はじめみな哭礼。位牌には「漢寿亭侯 五虎大将 関羽之霊位」とある。葬儀に参加している人々のうち、劉備を真ん中に左は諸葛亮だが、右にいるのが誰かわからない。張飛はひとり馬を飛ばして「二兄、二兄」と叫んで泣いている。張飛の髪も髭もだいぶ白くなった。

一方、曹操は新宮殿を建てようとして、その梁にするために梨の大木を切ろうとするが、これが切れない。曹操は「余を恐れぬとはどこの神だ」とか何とかいって、木に刀で斬りつけると、木の幹から血が噴き出し、曹操は昏倒。華佗が呼ばれて、脳手術をすすめるが、斧を取り出してそれで頭を断ち割るのだという(笑)。曹操は怒るまいことか、華佗を獄に下してしまう。まあそりゃそうだろう。華佗は獄に下されても、「頭を断ち割れば直ります」と譫言をいっている。まだ言うか。

で、華佗が獄卒に青嚢書を残し、獄卒の妻がそれを焼いてしまうエピソードがきちんと描かれる。曹操が死ぬ回にそんなのきっちりやらなくてもいいのに。曹操は賈?氛の治療や祈祷のすすめを「天の罰は聖人も逃れ得ぬ」と受け付けない。遺言も、臣どもに対するのと、侍妾に対するのとをきちんと言い残して終わり。おつかれさまでした。