常栄寺雪舟庭

常栄寺(山口市宮野下2001)

山口に行ったので、とりあえず行ってきました雪舟庭。大内政弘雪舟に作庭させたという言い伝えがある庭。この常栄寺はもと大内教弘の菩提寺で、現在の寺号になったのは幕末から。臨済宗東福寺派の寺。

庭は、南側が本堂に面していて北、東、西は山。庭の北半分は蓮池、南側が芝の中に石組を配するようにつくられている。池にはいくつかの島、庭全体をかこむように小道がめぐり、東側の高台に茅葺のあずまやがある。

本堂の縁側からは、緑の中の庭石(中国の三山五嶽や富士山を模したものという説明)を近くに眺められ、東側のあずまやは池を中心に庭全体を高いところから眺められる。

石組の意味はともかく、見る側によって景色がいろいろと変わり、見ていてあきない。高所から見る全景も水、石、芝、山が美しく並び、気持ちがなごむ。

本堂の南側には枯山水の小さな庭がある。こちらは近代に作られたものだが、やはりよい庭。

市街地から少しはずれたところにあり、落ち着いた感じの寺。本堂には白隠の書が掲げてある。