三国演義 舌戦群儒

三国演義」第30集 「舌戦群儒」

話は前回のつづきから。趙雲が阿斗を抱いて、曹操軍の重囲を破っていく場面。このドラマの馬術はいまいち見ていても迫力がないのだが、ここはスタントを使っているらしく、いろんな曲乗りをしている。ついに馬を失って、白兵になる趙雲。ここは「趙雲の歌」が流れる。このドラマ、昔見たときは全話通しで見ていなかったのでわからなかったのだが、けっこう歌はあったのだった。馬をなくして、これでどうするのかと思っていたら、ちゃんと馬を手に入れて、なんとか劉備のところまでたどり着く趙雲。全身血まみれである(逆に、真っ赤な絵の具の塗りすぎで、ちょっと迫力なし)。

劉備が阿斗を投げ捨てる場面は、さすがに本物の赤ん坊だったからか、趙雲が途中ではっしと受け止めることになっている。で、残った張飛がひとにらみして大喝すると、曹軍の将は、緑色の液体を吐いて落馬、曹操はあわてて退却(笑)。

夏口に退いた劉備の所にすぐに魯粛がやってきて、話は諸葛亮の東呉行きに。東呉の文官が揃ったところで、諸葛亮が三寸不爛の舌をふるって、皆を論破する場面である。ここは好きなところなので、しっかりつくってほしいと思っていたら、期待に違わず、一言一句演義に忠実なつくりである。陸績を袁術の前で蜜柑をふところに入れた陸郎か、といなす場面もしっかり再現。狭いセットの中を縦横に使う、孔明の動きが巧み。