片付けられない女は卒業します

『片付けられない女は卒業します』辛酸なめ子メディアファクトリー、2007

辛酸なめ子の住み替え日記。住み替え前の旧居はほんとうにすごく、ほぼゴミ屋敷。文筆業の人は本や資料がたまっていくので自宅がグチャグチャに…というのはよくあるパターンだが、これはそういうことでは説明できない。キッチンとか、とにかくあらゆるところにモノが積み上がっている。うちもひどいが、どっちもどっちか。「人は汚い風景に慣れてしまい、半年も経つと何も思わなくなってしまいます」という著者のお言葉が耳に痛い。当然引越しは壮絶で、いるものといらないものの区別がついてないので、引越し屋のおまかせパックみたいなものも使えない。自分で仕分けをしなければならないが、この様子では気が遠くなるような話。部屋の様子その他は全部写真入りなので、誇張やごまかしはなし。
ところがおどろくのは、引っ越してからは著者の部屋は雑誌に出てくるような美しい部屋になってしまい、ホームパーティーなどをやっている。もちろん引越し当初はきれいであたりまえなのだが、あれだけグチャグチャだった状態がたかが引越しくらいで片付けられるようになるものなのか??最後に「三十路乙女の住まい談義 買うべきか、買わざるべきか、それが問題です」というのがついているが、これがけっこう勉強になったりする。やはり家は買うと片付くものなのか?


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