涼宮ハルヒの退屈

涼宮ハルヒの退屈谷川流角川スニーカー文庫、2004

いつまで経っても近所の大きなブックオフには出てこないのでしょうがなく新刊で一括注文することにした。これでひまを見てゆっくり読めるのでほっとする。
涼宮ハルヒシリーズの三巻目で、四つの短編でできている。最初適当に読み飛ばしていて、なんで話がコロコロ変わるのか?と思っていた。まぬけだ。一編ごとに味が違っていて、それぞれがなかなかよい。読み終えてみるとSOS団が草野球をする表題作「涼宮ハルヒの退屈」が一番好き。自分には野球はほとんどできないけど、下手な草野球チームを作ってワイワイあそぶ雰囲気がよい。同じ理由で「孤島症候群」も好き。孤島の別荘と殺人事件というベタベタな話だけど、団員のキャラづくりと最後の二段構えのオチで拾っている感じ。タイムスリップネタの「笹の葉ラプソディ」は仕掛けが楽しめた。巨大カマドウマが出てくる「ミステリックサイン」はまあまあか。
それにしてもこの本、2007年5月の発行で28版。おそろしい…。