飲みに行こうぜ!!

『飲みに行こうぜ!!』二ノ宮知子祥伝社、1999

マンガ喫茶の席の隣の棚にあったのでついつい読みました。二ノ宮知子は『のだめ』以外読んだことがなかったので、どんな感じなのかと思ったのだが…。表題作「飲みに行こうぜ!!」は会社の飲み会ネタ。雰囲気的にはちょっとだけ「ショムニ」に似てる。はっきりいってあんまりおもしろくない。なんでこれを表題にするのか?次に載っている「瀬戸の花ムコ」は、作者自身の結婚ネタ。まあ自分は二ノ宮知子ご本人にはあまり関心がないので、ああそうですかという感じ。でもマンガ家やりながら28で無職の男でもちゃんと捕まえて結婚するんだから、二ノ宮知子はえらいと思う。次の「おかしくて震えるホラー」は、霊能者ネタのコメディで、これはまあまあ笑える。描線も比較的きれい。しかし巻末の初出一覧を見ると、「瀬戸の花ムコ」が98-99年で比較的新しいのを除けば、どれも91-94年くらいの作品だと判明。けっこう出来不出来の激しい人なのね。いろいろ苦労して「のだめ」にたどりついたんだなあ、とちょっと感慨深い。