どうもいたしません

『どうもいたしません』檀ふみ幻冬舎文庫、2007

檀ふみのエッセイ集。日経流通新聞の月イチ連載を単行本にまとめたものが文庫におちてきた。前作『ありがとうございません』の続編。月イチ連載で70本収録されているということは、この本だけで5年分ということになる。源氏物語の朗読をしているというエピソードが出てくるので、単行本が2004年に出ているわけだから、90年代末くらいか。この朗読番組、いまでもCSの京都チャンネルでかかっているのだが、途中から見るのがいやなのでぜんぜん見てない。おしいことをした。
内容はいつもの自虐ネタがほとんど。外の人(ほかの女優とか)は、阿川佐和子とか以外にはそれなりに遠慮して書かれているが、身内ネタは容赦なし。有名人の家族もかわいそうだ。
しかし檀ふみのエッセイは読んでいていらつかないし、気持ちがおちつく。他人の不幸ネタだからか?それもないことはないが、やはり檀ふみの人格でしょう。エッセイ専業になってくれればいいのに。多芸な人はある意味もったいない。