マンガ美術館&スポットガイド

進藤やす子『マンガ美術館&スポットガイド』、技術評論社、2006

日本各地のマンガ美術館(博物館、記念館)やマンガにちなんだスポット(マンガロードその他)をイラストで紹介するという本。ジブリ以外にそんなにいっぱいあるのか?と思ったわりにはけっこうあった。しかしこれを読んで行ってみようという気にさせるところはそんなにない。石巻市の「石ノ森萬画館」と福島県小野町の「リカちゃんキャッスル」くらいか。両方とも遠いのでたぶん行く機会はなさそう。考えてみると漫画家個人についての記念館ができるということは、「一生書き続けた、つまり一生ある程度は売れるマンガを描いていた」人で、基本的には物故者だから(そうでないのもあるけど)、いい作品をいっぱい、しかも多様なものを描いた人でないと、施設としてはそんなにおもしろいものにはならない。ということは、石ノ森章太郎とか、あとは藤子不二夫(これもAとF別々にしないといけないしなあ)とかになっちゃうか。
2006年6月に出た本なので、京都国際マンガミュージアムが載っていないのはしかたがないが、広島市立まんが図書館が取り上げられていないのはおかしくないか?吉備川上ふれあい漫画美術館、なんてものはとりあげられているのに…。