極め道

三浦しをん『極め道』、光文社知恵の森文庫、2000

またまた三浦しをんのエッセイ。「しをんのしおり」の98年から2000年までの分。これで確か書籍になっている三浦しをんのエッセイは全部読んだことになるはず。もう三浦しをんの読み残しがないのかと思うと非常にさびしい。といってもネット上にはちゃんとリアルタイムで書かれたものがのっているし、小説はまだほとんど読んでいないんだけど。いつものとおりサクサク読んでて楽しいのだが、「身代わり少女幻想」はちょっと変わっている。「自分が一番愛されたかった男(父親)と結ばれることをあきらめて、他の男と結婚するが、自分の娘を夫にけしかけることで自分の幻想が生きているかどうかを試す」というややこしい思考をほんとに「少女」はしているものなのか?わからん。
それからこの本で、「三浦しをん」が本名(字は紫苑らしいが)だということがはじめてわかった。あと、「大草原の小さな家」のマイケル・ランドンがガンで亡くなってたということも。