乙女なげやり

三浦しをん『乙女なげやり』、太田出版、2004

あいかわらず三浦しをんのエッセイ集。とうとう図書館の返却期限が来てしまったので、手放すのが悲しい。でもまた読みたくなったらすぐに借りるからね。これは『桃色トワイライト』よりちょっと前の時期、2003年から2004年のころのもの。ドラマの「白い巨塔」が取り上げられていて、なんだかなつかしい。三浦しをん的には、めずらしく財前と里見の関係がBL妄想的になってない。しかし明らかに田宮二郎主演のテレビ版は見てないね。ぜひこっちのビデオを見てからコメントしてほしいよ。原作本を読んだ感想があるけど、田宮二郎版はまた違った味わいがあると思う。それから書き下ろしの「なげやり人生相談」はとてもいい。これ、単行本化する時の連続企画にしてほしいなあ。
表紙イラストは、二ノ宮知子で、これまたとっても豪華。