小説のだめカンタービレ

高里椎奈『小説のだめカンタービレ』、講談社、2006

二ノ宮知子の原作マンガを衛藤凛が脚色し、さらにそれをノベライズしたというもの。察するところ、ドラマがヒットしたのでいきなりノベライズ化が決定したのでは。非常に急いで書かれた感じ。小説はテレビの脚本を一部カットしながらそのまま起こしたというもの。清良と峰の関係とか小さいエピソードはカットされている。また、ドラマ後半のライジングスターオケのコンサートやのだめのコンクール出場などのエピソードは強引に圧縮されている。まあマンガを読めばいいわけなのだが、テレビドラマのDVDがまだ出てない段階で、内容を反芻するにはけっこう便利なもの。テレビドラマを見ていれば(たぶん見ていなくても)、2時間かからずに読めるし。しかし早くDVD出ないかなあ。