俺たちの祭

「俺たちの祭」、中村雅俊檀ふみ主演、斉藤光正監督、ユニオン映画、第5話「冬の色」、第6話「風の孤独」、1977-78

スカパーの無料開放デーでかかっていたので見てしまった。一度は過去に見ているはず。本放送で見た記憶はないのだが、いつ再放送を見たのかも思い出せない・・・。キャストは他には、堀美奈子、三ツ木清隆地井武男といった人たち。

とにかく暗い。脚本も演出も、全体の雰囲気がとても暗い。「俺たちの旅」「俺たちの朝」と続いてきた三部作もこのあまりの暗さで人気が出ず、途中で打ち切りになったというのも、もっともな話。しかしこの暗さはとてもいい。話は暗くても脚本はきちんと書けていて(第5話が金子成人、第6話は鎌田敏夫脚本)、演出は斉藤光正だからきちんと仕上げている。主題歌が小椋佳の作詞作曲で、これがまた暗いが話のカラーにちょうど合っている。中村雅俊もうまいし。あと、檀ふみ!最近のエッセイとかトークでのとぼけたイメージとはまるで別人。まあ役者だからあたりまえだといえばその通りだが、ひたすら内にこもって思い悩み、中村雅俊の求愛も断り続ける(シリーズの最後にやっとデキちゃうのだが)暗い女の子の役。まあこの人も親が檀一雄だからなあ。そりゃそんなに根っから明るいですむわけはないか。特別美人と言うわけではないが、清楚できれいな人だ。

俺たちの旅」も「俺たちの朝」もよかったけど、一番好きなのはやっぱりこのシリーズ。DVD-BOXが出ているようだけど、36000円もするのか・・・。スカパーのチャンネルを契約するしかないか。1話から4話は見逃してしまったけど、エキサイティング・グランプリは安いし・・・。