霊性.霊界ガイド

『別冊正論28 霊性・霊界ガイド  物質世界の向こう側  ーあの世を信じて生きる』2016


これは正論が相当ヤバい方向に手を伸ばしているというので、軽く読んでみた。まあ、確かにヤバくないことはない。

バラバラにいろんな人の原稿が載っていて、最初は壇蜜。まあこれはいいとして、理系の学者や、医者兼僧侶の人、神職、ほかいろいろと多彩。

自分が宗教関係者である人は、自分の立場から言っているので、それはいい。しかし、理系の学者&救急医、東京大学名誉教授)の人、リアルに魂は存在するとか言っていて、個人の考えだから別にいいけど、大丈夫なのか?

おもしろかったのは、黒鉄ヒロシ。この人は漫画家としても異能の人だとは知っていたが、信仰とこちら側のぎりぎりのところを上手に分けて考えられている。

あと、つのだ☆ひろつのだじろうの弟だというのは初めて知った。むしろつのだじろうが原稿を書いてくれればよかったのに。それから牛込覚心こと牛次郎。この人まだ生きていたのか。これもかなりおもしろい人で、いろいろな経歴を積んでいる分、ネタは持っている。

玉石混淆で、いろいろな文章がバラバラに出ている。こういう本は、学者がおもしろく書くか、勝手な文章が集まるかどっちかだと思うが、一般人つまり無宗教者向けにこういう本が出るところが、日本社会。

いちばんおもしろかったのは、仏教マンガ。固有の需要があるのね。