日本衆愚社会

呉智英『日本衆愚社会』小学館新書、2018


呉先生の新刊。あいかわらずの快調なペース。

呉智英はたしか1948年生まれだったので、70歳。書き物をするのに年をとりすぎというほどのことはない。書いていることはあいかわらずで、読んでいて気持ちいい。土人、シナ、民主主義、偏見、みな昔からの呉先生ネタだが、引用元は違っているし、呉先生がどう文句を言っても、変わらないものは変わらない。従って、呉先生の批判もあいかわらず無効にはならない。

いつまで書けるかわからないが、できるだけ書きまくってほしい。あと、雑誌にはちゃんとネタを出してほしい。呉先生は糖尿病で弱っていたはずで、あれは目に来る病気だから、年をとったらパソコンに向かうのはつらいだろう。

週刊ポストの連載が主なので、そっちを読んでもいいけど、ポストは他の記事がくだらないから、ざんねん。単行本になればそちらを買えるので、雑誌はたまに読む程度にしておく。