幸福なハダカ

森美樹『幸福なハダカ』新潮社、2016


連作短編集。著者は1970年生まれとなっているので、48歳くらいか。少女小説から出て、エロ入り小説にシフトしてきた人。

エロ入りといっても、明るいほうではなくて、暗い方。いろいろと傷があって、それをエロで癒やしたり、エロでさらに傷をつけたりしている。出てくる人物も、脱糞したり、いろいろやり放題。しかし、みんな自分のしたいことをはっきりと言っている。ぬるい人たちの話ではない。

すごく惹きつけられるのかというと、そこはやや微妙。しかしおもしろいには違いない。もう一冊くらいは読んでみる。