刑事コロンボ 愛情の計算

刑事コロンボ」「愛情の計算」


これはかなり久しぶりに見た。この回の犯人役、マーシャル博士を演じているのが、ホセ・ファーラー。これは1973年なので、1948年の「ジャンヌ・ダーク」から25年経っている。ホセ・ファーラー、年をとっているが、非常にいい演技。

この回は、マーシャル博士の息子が研究不正をしたことを同僚のニコルソン教授が暴露しようとして、マーシャル博士がニコルソンを殺してしまう。ポイントは、マーシャル博士とコロンボの戦いのほか、マーシャル博士のコンピュータ研究所にいる変なロボット、MM7。これは、上半身は、「禁断の惑星」のロビー。下半身は、「惑星タロスの幻怪人」のパイク大佐みたいなの。このロボットの製作者というのが、天才少年「スティーブン・スペルバーグ」。1973年には、スピルバーグの「激突」はできていたので、脚本家が名前を持ってきた。この子役が、ませていて、可愛く、とても好きだった。コロンボが、マーシャル博士のアリバイ崩しの端緒をつかむのが、このスペルバーグとの会話。

マーシャル博士は、コンピュータで軍の作戦計画を分析しているのだが、このウォーゲームの場面も、ワクワクした。1973年だし、画面には大したものは映っていないけど。

明らかにひ弱で、ぜんぜんマーシャル博士に似ていない、息子のニールが最後の道具として使われるが、このくだりも非常によく描けている。このエピソードが、コロンボの中でも、自分から見たベスト5に入るもの。犬も活躍しているし。