北条時宗 総集編 前編

北条時宗 総集編」前編、「兄弟」


ひさびさに見た。しかしこれはつまらない。

高橋克彦の原作がダメなのか、井上由美子の脚本がダメなのか、どっちかはわからないが、話の組み立てがダメ。現代で「元寇」を取り上げるのだから、配慮が必要なのは仕方がないが、モンゴル側を出したのも、結果的に失敗。日本側とモンゴル側の駆け引きを描くところがないし、モンゴル怖い感も出てこない。

役者は、なんといっても和泉元彌がダメ。演技力なし。一本調子の演技しかできないのでは主役はつとまらない。時頼役の渡辺謙はいいけど、この役がそんなに複雑性がない。時輔役の渡部篤郎はだいぶまし。

昔の記憶では、伊藤四朗とピーター、吹越満はかなりよかったと思うが、この総集編では、そんなに出番がない。ほかにひどいのは、時宗の妻役の西田ひかる。この人は今どうしているのか知らないが、役もアホっぽいし、悲惨。

このドラマが悲惨だったおかげで、鎌倉時代後期が大河ドラマになる可能性はほぼなくなった。悲しいわ。後編も見ようかと思っていたが、この前編の出来を見ると、その必要は疑問になってきた。