ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上 2

ブラッドレー・ボンド、フィリップ・N・モーゼズ(本兌有、杉ライカ訳)『ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上2』KADOKAWAエンターブレイン、2012


ニンジャスレイヤー第1部の2巻。これもおもしろい。

この巻で強烈なのは、オムラ・インダストリの「モーター・ヤブ」と「モーター・ドクロ」。モーター・ヤブは、もろに、「ロボコップ」のED-209でしょ。これの相手をするのが、「イッキ・ウチコワシ」、つまり左翼組織だというのは、日本的に、非常にアリ。「モーター・ドクロ」は、さらにすごくなり、巻末の絵の説明にあるとおり、もはや殺人要塞。オムラ・インダストリも、ロボコップのOCPみたいなものなので、これも納得。

80年代から90年代のサイバーパンク要素がこれでもかと再構成されていて、それがちゃんと溶け合っている。もちろん、そんなものをぜんぜん知らなくても、楽しめる。やっぱりスシはタマゴ。サカナはダメ。