友達以上、不倫未満

秋山謙一郎『友達以上、不倫未満』朝日新書、2017


「セカンド・パートナー」、つまり、肉体関係のない恋人同士(友人関係でもない)である既婚者間の関係のことを書いた本。つまらない。

肉体関係のない恋愛というので、なにか意味があるのかと思ったら、離婚がコワイとか、これまでの関係を崩したくないとかいうつまらない理由でしているだけ。「挿入しなければ不倫ではない」と称して、そういうセックスではない性関係を持っているとか、ただの笑いものでしかない。素人風俗みたい。

これは、不倫したいけど、そこまで踏み切れないというようなヌルい人たちの話。そんなものになにか意味があるように思っている、当人も著者も、いい笑いもの。不倫したければすればいいので、何を言い訳しているのかと思うだけ。

「結びつけるのは魂だけ」って、いい年して何言っているのか。別に友達でいいでしょ。暇な人たちの恋愛ごっこにすぎない。

暇を持て余している人たちは、いろいろできるのだ。まあ、ヒマでいいなあとは思うが、そのヒマをもっと楽しいことに使えばいいのでは?こちらがいちいち干渉することではないけど。