ソーシャルメディア中毒
高橋暁子『ソーシャルメディア中毒 つながりに溺れる人たち』幻冬舎エデュケーション新書、2015
内容は、子供がSNSに浸かっていると、完全にSNSに時間や自分を支配されてしまい、それなしではやっていけなくなるということ。「ティーンは承認欲求でできている」と書いてあるが、そのとおり。そこにモバイル端末とSNSが入ってくると、人間関係はすべてSNSに占領されてしまい、離れられなくなる。
大人でも同じだし、子供でも自制心のある子供や、大人が端末やSNS接触を管理できている場合はいいが、そうでないとSNS奴隷になる。いまどき、大抵の家にwifiがあり、そこにつながっている端末はゲーム機だろうと何だろうとなんでもSNSを使えるので、子供をSNSから完全に引き剥がすということはできなくなっている。
ネットいじめやらいろんな問題は、基本的にはSNS依存から起こる結果。SNSから離れるということができないので、それを利用した攻撃から逃れられない。また、ソーシャル疲れという問題も当然起こる。他人の目に限度なくさらされることが当然になっているので、休む暇がない。