むだ死にしない技術

堀江貴文、予防医療普及協会『むだ死にしない技術』マガジンハウス、2016


予防医療についての本。堀江貴文と予防医療普及協会の共著という形式になっているが、この団体も堀江貴文が立ち上げたもの。こちらは専門家が入っているので、堀江貴文自身が医療専門家でなくても、内容は信用できる。

胃がんの主因はピロリ菌だということは、この本で初めて知った。肝がん、子宮頸がんも感染症が主因。後は検診を毎年受けること、歯医者には定期的に通うこと。

検診や歯医者は誰でもしていることかといえば、していない。レーシックやICLのような視力低下を防ぐ方法もあまり一般的ではない。現在の健康保険制度が維持できないことはこの本でも言っているので、予防は必ず必要。そのためには予防をするかしないかは個人任せになっている現在の制度をやめて、予防措置を取らない人からはペナルティとして高額の医療費をとるシステムに切り替える必要があるというのもそのとおり。

医療費増大がこれだけ問題になっているのに、健康保険制度に手が入らない理由はよくわからない。75歳以上の延命治療不可とまで言わなくても、個人に健康改善努力を促すようにさせることはできないことではないと思うが。