"隠れビッチ"やってました

あらいぴろよ「"隠れビッチ"やってました」光文社、2016




コミックエッセイ。著者は、"隠れビッチ"で、清純を装ってじゃんじゃん男をひきつけ、そのまま振るというのを趣味にしていた人。まあ、迷惑はなはだしいが、ヤリマンではなく、何もさせないで単に振るだけというもの。よけいに悪い。


そういうことをしていた原因は、父親が母親をいじめ倒していて、その結果の男不信と、とにかく自分が愛され、ちやほやされていないと心が満たされないから。


そういうのもどうなのか。親のトラウマをいい年をした大人が自分の行動の言い訳に使うというのはよろしくないのでは?


結局、著者は心の広い男に出会い、くだらない行動をやめて真人間としてまともな生活を送るようになるという結末。それはけっこうだが、ただのリア充自慢では?


著者は「容姿は十人並み」といっているが、あまり悪くなければ容姿などなんでもモテモテにはなれるのだ。服装、化粧、しぐさなんかでどうにでもなる。おもしろかったのは、そのプロセスだけ。