ファルージャ イラク戦争 日本人人質事件・・・そして

ファルージャ イラク戦争 日本人人質事件・・・そして」、伊藤めぐみ監督、ホームルーム、2013


タイトル通り。2004年のイラクでの日本人人質事件のその後のドキュメンタリー。内容はアホらしい。しかし、このネタを2013年時点で追いかけたのはよい。

人質事件の当事者、今井紀明高遠菜穂子にインタビューを取るという企画。今井紀明は、通信制高校生の支援、高遠菜穂子は、イラクでのボランティア活動をやっている。当然、どっちも「仕事」にできることではないので、自腹の活動。

あれだけ叩かれても、ちゃんと元気で生きていて、社会貢献活動をしているのだから、そのこと自体は賞賛に値する。まあ、言っていることはあいかわらずだとしか言えず、おもしろくはない。何よりも、監督自身が浅い考え方しか持っておらず、単純に自分がイラク戦争反対だったから、という理由でやっているのみ。しかも、2人に対しては取材をきちんとしているが、イラクの現状については、裏付けをきちんとしていない、単に撮影して編集しただけのもの。

まあ、この監督は1985年生まれ、経験も浅いし、勉強もしていない。薄い内容はやむを得ない。この2人の人生だけに話を絞れば、また違ったのかもしれないが。