ラーメン二郎全店感想本 2016夏版

小麦研究所『2016夏版 ラーメン二郎 全店感想本』2016


これは夏コミで手に入れてきた薄い本。著者は、二郎40店(これはインスパイア系を含まない、「二郎」だけ)を全部回って、感想を書いている。40店といったって、東京と周辺にあるわけではなく、会津若松やら、新潟やら、仙台やら、札幌やらあるのだ。東京周辺でも便利なところにばかりあるわけではないし。

しかも記述の内容からして、著者は長年食べ続けていて、店ごとの傾向やその変化を覚えている。常に行っているとおぼしい、都心部に近い店だと味のぶれもわかっている。一年間に何回二郎に行っているのかわからないが、ただごとではない。さらに、本物のジロリアンの中には365日、毎日通った人もいると書いている。二郎って、大晦日や元日に開いているものなのか?なぞだ。

巻末に「用語集」がついていて、これが読んでいてたのしい。二郎disりに使われる「豚の餌」という言葉、今でも使われているのね。自分が学生だったころから、この言葉は使われていたので、感慨深い。二郎が永遠に続き、オヤジ(この本では、「総帥」)がいつまでも死なないでいてくれるといいな。