CDジャーナル 上坂すみれ×吉田豪
「上坂すみれインタビュー(×吉田豪)」、『CDジャーナル』2016.9
上坂すみれの趣味の起源がいろいろ明かされていて、それが値打ちになっている。次々と、自分の感覚に合ったものを拾っていっているうちに、その嗜好性が珍重されているという人。
声優になったのは、桃井はるこから。アニメをずっと見ていたというわけじゃないのね。まあ、普通のアニオタとはぜんぜん違うので、変だとは思っていたが・・・。
音楽は、YMO、電気グルーヴ、P-MODEL、ザ・スターリン、戸川純、ヤプーズ、ゲルニカ、それから80年代アイドルが入り口。これはまったくわからない。そしてCDをよく買っている。この年で、CDを実際に買いまくることができているのは、家に金があるからということだが、それでも大したもの。
昔の香港映画ファンだが、サモ・ハン・キンポーについて、「スパルタンX」と書いてあるものがわからない。「三沢光晴のテーマ曲ですよね」と言っている。ピンポイントで拾っていて、分野ごと見ているのではないので、こういうことが起こるのだ。
最近、ロリータ服以外の服があるのに気づいて、普通の服の店に行っているという。ロリータ服はむちゃ高いのに、そればっかり着ていたのか。
コンサートの後で、楽屋でやっている「関係者あいさつ」がつらすぎるという。歌手は、終演後に楽屋で客を相手に延々と関係者あいさつをしているのだ。吉田豪は、ももクロがZEPP東京で2時間公演を3回やった後で関係者あいさつをやっていたという話をしている。元気じゃないと歌手はやっていられないのだ。
そして上坂すみれができないものは「運動」。ライブでもほとんどダンスをやらないので、そんなところだろうと思ってはいたが、体は基本、動かさない。ライブが1年1回ペースなのはそういうことだったのね。
「世の中の女子が好むものはオカルト」と言っていて、水素水やらスーパーフードやらチアシードやらをディスっている。