岡山の駅

難波数丸『岡山の駅』日本文教出版、1972


岡山文庫の45巻目。岡山の国鉄、私鉄の駅をだいたい網羅している。著者は大正三年生まれ。元朝日新聞、中国新聞記者。

口絵は、伯備線最後のSL運転とか、吉井川を渡る新幹線とか、岡山駅、岡山一番街、宇野駅など味わい深い写真ばかり。

とにかく写真が多い本で、1970年代前半の駅や周りの様子がわかる。非常にありがたい。しかも駅スタンプがある駅は、スタンプの画像が全部ついている。これも貴重。

そして、今はなくなった片上鉄道と岡山臨港鉄道の駅も出ている。もちろん水島臨海鉄道も。当時は完成していなかった智頭線井原線も写真があり、未成線で終わった南勝線もある。しかし、なぜ下津井電鉄がないの?茶屋町駅の項目で下津井電鉄には言及されているのに。本はすばらしいのに、そこだけ惜しい。