秋山和慶/広島交響楽団/ベートーヴェン 交響曲第9蕃

ショパン ピアノ協奏曲第1番ホ短調


指揮:秋山和慶管弦楽:広島交響楽団シンフォニア・ヴァルソヴィア

ピアノ:小林愛実

独唱:ニコール・カベル(ソプラノ),藤村実穂子(メゾ・ソプラノ),クリスティアン・エルスナー(テノール),アダム・パルカ(バス)/合唱:東京オペラシンガーズ

HBGホール、2016.7.23


ピース・アーチ・ひろしまとかいう、平和にひっかけてコンサートをやるイベント。これ、去年もやってたのだが、まともなプログラムのコンサートではなかったので行かなかった。今年は秋山和慶が広島にいる最後のシーズンで、ベートーヴェンをやるので行ってきた。

最初に知事のあいさつやら、なんちゃら賞をもらったマルタ・アルゲリッチのビデオメッセージやら、ソリスト秋山和慶のビデオメッセージがあった。これはいらない。スポンサーの都合なので仕方ないが。特に藤村実穂子のしょうもないメッセージはやらない方がまし。たまにいる、「音楽家としての立場がわかってない人」。

オケに外人が多いと思ったら、これは「シンフォニア・ヴィルソヴィア」というポーランドのオケのメンバーが入っているため。メニューインがつくったそうな。

肝心の演奏だが、ショパンは、ピアノの小林愛実という人、95年生まれでまだ20歳。学生だ。ピアノはちゃんとひけてる。ものすごくよいというほどではないが。それよりオーケストラがおとなしくやり過ぎていて、それがむしろがっかり。

ベートーヴェンも、最初の方は力のない演奏で、広響の弦楽器の弱さを露呈していた。歌手はちゃんとした人を揃えていたので、ソリストはよい。合唱はちゃんと声は出ていた。むしろ、声楽のおかげでもっていたような演奏。第4楽章の終わりの方は多少、持ち直していたが。

広響の第9は、いつもは年末に、アマチュアの合唱で、音響ダメダメのホールでやっていたのだが、こっちでやってくれた方が助かる。来年は指揮者が変わるけど、もっとよい演奏にしてくれるといいな。