ニュルンベルク裁判 #2

ニュルンベルク裁判」 #2 「国家元帥ゲーリング


TVムービー「ニュルンベルク裁判」の2回目。この回はゲーリングヒトラーヒムラーが自殺してしまったので、この裁判での最重要人物はゲーリング

最初は、ゲーリングは被告人になるとさえ考えていなかった。名誉ある軍人としての待遇が受けられると思っていたが、そういうことにはならない。

ゲーリングの裁判での態度は完全に「居直り」。ゲーリングは、長年の薬物依存を断っていて、裁判では精力的で饒舌。薬物を止めたので、やせた。

裁判では被告人たちはゲーリングに引きずられている。もともとナチ政権でリーダーになれるのは、ヒトラー以外はゲーリングくらいなもの。被告人になってからも、ゲーリングの才能は十分に発揮された。

しかし、ユダヤ人虐殺の証拠が裁判で突きつけられると、ゲーリングも反論はできなくなる。結局、肝心な部分では反論できないので、絞首刑。

処刑前夜、被告人には全員24時間監視がつけられていたのに、自殺用カプセルを服用して死んだ。カプセルの入手先はわからない。遺体は、ほかの刑死者の遺体とともに川にばらまかれておわり。

ゲーリングが、1回目の主役、シュペーアと対照的な存在として取り上げられているのは明らか。シュペーアは罪を後悔した人。ゲーリングは罪をまったく認めなかった人。しかし、ゲーリングの人間的な魅力は十分に伝えられていて、冗談も連発。内容はまったく笑えないが・・・。