地球ドラマチック 巨大昆虫はなぜ絶滅したのか

地球ドラマチック」、「巨大昆虫はなぜ絶滅したのか」、2016.2.20


3億5000万年前の地球には、巨大な昆虫が多く生きていた。メガネウラというトンボに似た昆虫は羽のさしわたしが65cm以上あった。それらはなぜ滅びたのか。

その年代の酸素濃度は35%あり、現在より高かった。気管から酸素を取り込む昆虫は吸収効率が悪いので、高い酸素濃度の方が有利。しかし、酸素濃度が下がると、気管から酸素を取り込むことは大型昆虫には不利になった。

鳥のような生態系でのライバルが登場したことで、餌にしていた小型の昆虫がライバルに奪われたことも、巨大昆虫にとっては不利に働いた。

被子植物の出現が巨大昆虫にトドメになった。初期の被子植物は水生で、巨大昆虫の幼虫が生きていた水の酸素濃度を変えてしまった。


この番組で映っている石炭紀の地球は、酸素が多いために空はセピア色で暗い。そこに巨大なトンボがバタバタ飛び回っていて、目が回る。人間どころか哺乳類もまだいない。被子植物がないので、植物は花をつけない。これは気持ち悪い。