新・牡丹と薔薇 41話(最終回)

新・牡丹と薔薇」41話(最終回)


前回の大事件の後、警察が大隈家に来て、杉彦を連行。吉田家の両親もかけつけるが、どうにもならない。富貴子は、事件のショックでまともに口がきけなくなる。しかたがないので、富貴子は眞澄が連れて帰る。

天ぷら屋一家は兄弟ともども殺人犯になり、両親はがっくり。吉田家母は、「これも全部小日向家のせい」と、そっちに恨みを向けている。恨みの方向が違うと思うけど。自分だって、富貴子が財産をもらえるとあてにしていたのに。

富貴子はもはやどうにもならず、瑠璃が会いに来ても反応ゼロ。昔の美輪子と同じで、心をなくしてしまったのだ。キスだと思ったのは、美輪子が額をくっつけただけだった。

社長もショックでがっかりしているが、ヨナコが「私でよかったら、老後の面倒はみてさしあげますよ」とフォローする。結局、社長はヨナコのものになってしまったのか。あわれ・・・。

富貴子と美輪子はバラ園にいた。富貴子はやっと自分を取り戻したが、様子が変。髪型もおかしいけど。「おねえちゃま、様子が変だわ。富貴子じゃなくて、ぼたんみたい!」って、なんと殺人事件のショックで、死んだぼたんが富貴子に乗り移ってしまったのだ。

綱輝は、「おねえちゃまは富貴子じゃないのよ、ぼたんなのよ」と聞かされてもよくわからないようす。あたりまえだ。結局、富貴子は静養させることになった。

吉田家はテレビと週刊誌に集中攻撃されたが、そこに眞澄が見舞いに行って両親ともに感激している。安すぎるでしょ。お店なんかやっていけないし、どうするの。

富貴子は、富士山の近くにある山荘に転地療養に行った。富貴子と美輪子は二人暮らし。そこに綱輝と瑠璃が訪ねて行くと、瑠璃が「ママじゃない!」と叫び出し、富貴子もぜんぜん瑠璃のことは覚えてもいない。髪型もかんぜんにぼたんと同じになってる。

人格入れ替わりって、そんなのありか。瑠璃はどうするの。綱輝のことも覚えてないらしい。綱輝は、社長がズタズタにした「牡丹と薔薇」の絵を修復して持ってきた。美輪子はよろこんでいるが、富貴子は絵がどうしてこうなったのかも忘れている。

そこに例の変な歌が流れ、富貴子=新・ぼたんと美輪子はいっしょに踊るのでした。綱輝はただ涙。「私は牡丹」「私は薔薇」「私たちは、これからどんなに辛いことがあっても、この絵のように傷つきながらも、助けあって生きていきましょうね」とつぶやいておわり。


オカルト落ちという新機軸、といえば聞こえはいいが、美輪子の夢オチみたいなもの。なんだかねぇ。

この昼ドラ枠は、3月で終わりなので、中島丈博作品ともしばらくは会えないわ。悲しすぎる。めちゃくちゃだろうとなんだろうと、これだけおもしろい台本書ける人なんていないのだ。変な歌のCDを買ってしまうかもしれない。