ヒットラー 第2部

ヒットラー」第2部、「独裁者の台頭」


TVムービーの後半。ミュンヘン一揆で入獄してから、長いナイフの夜、ヒンデンブルグ死亡あたりまで。

こっちはヒトラーとめいのゲリ・ラウバルの関係にけっこう時間を割いている。ゲリとの関係は恋愛というよりは、とにかく他人が思い通りにならないとがまんできないヒトラーの一方的な感情だけ。ゲリは耐えられなくなって自殺。

ヒトラー本人にずっと焦点が当たっているので、他の人物、特にナチ党幹部とヒトラーの関係は薄い描き方。ちょっと強調されているのが、レームだが、大したことはない。

それよりも政権掌握前夜での、ヒンデンブルグシュライヒャー、パーペンとのやり取りの方がおもしろい。ヒンデンブルグ役はピーター・オトゥール。これはさすがの貫禄。

あまりお金がかかった作品ではないので、ナチ党員の大集会とかはない。それでも、登場人物の衣装はきちんとしており、セットも安っぽくない。ドラマとしてよい出来。