METライブビューイング タンホイザー

METライブビューイング 「タンホイザー

ペーター・マッテイ(ヴォルフラム)
エヴァ=マリア・ヴェストブルック(エリーザベト)
ミシェル・デ・ヤング(ヴェーヌス)
ギュンター・グロイスベック(ヘルマン)

指揮:ジェイムズ・レヴァイン 演出:オットー・シェンク


METライブビューイングは今季初めて行った。この前が「オテロ」、その前が「イル・トロヴァトーレ」だったが、行く暇なかったのだ。しかしこのタンホイザーはよかった。

やはりエライのが、ヨハン・ボータ。見た目はアレだが、声はめちゃめちゃ出ている。2幕の歌合戦でヴェーヌスブルクに行ったことを自分でしゃべってしまう場面、ヴォルフラムほかのみなさんをバカにした態度や、頭に血が上っているところがいきいきと出ていて、演技もいい。

そのヴォルフラム役のマッテイは、対照的に控えめな感じで、「夕星の歌」は非常によかった。

いまいちだったのは、エリーザベト姫。まあ、このくらいはいいや。

「歌の殿堂をたたえよう」の場面は、クラシックな演出で(このプロダクション全体が、おとなしい古い演出)、これがよかった。このバカ話にあまり現代的な要素はいらないわ。

レヴァインは足腰立たないながら奮闘。長くがんばってほしい。