あまちゃん 154-156話

あまちゃん」(第26週「おらたち、熱いよね」)154-156話


リサイタルに遅れてきた黒川。本物は聞いていないので、春子が代わりに歌ったと思い込んでいる。春子は、太巻に、「鈴鹿ひろ美はいままでわざと下手に歌っていたのでは」と言い出す。結局真相は本人以外はわからない。

客は鈴鹿ひろ美の歌に大喝采。一方、忠兵衛はひとりでまた船に乗って猟に出て行く。

春子と黒川のために、みんなが結婚式の衣装を用意している。途中まで断っている春子だが、結局、アキに「見たい?」と聞いて、結婚式をやることになる。春子と黒川、大吉と安部ちゃん、太巻と鈴鹿ひろ美の合同結婚式が行われる。

余興の後で、スピーチに立つのは夏ばっぱ。このスピーチが、新郎新婦、客、後に来る世代に向けられたもの。夏ばっぱは、今年限りで引退すると宣言。

春子と鈴鹿ひろ美は、仲良く昔のアイドル話で盛り上がり、昔のわだかまりも解ける。アキとユイは、しみじみと二人の関係を話す。

翌日は海開き、北鉄の運転再開日。1984年の開通式そのままのように、再開式が行われる。ユイのテープカットでみんな万歳を唱え、電車から手を振るユイに、アキは浜から手を振る。どこも人でいっぱいだ。アキはたくさんのウニをとってくる。

勉さんの採掘場も観光コースになるが、そこで、勉さんは恐竜の化石を拾う。この前、水口が拾っていたもの。勉さんはそれを知ってがっくり。

お座敷列車が出発する。席がないと言われた黒川にはヒビキ一郎がチケットを譲ってやる。列車では、アキとユイが「潮騒のメモリーズZ」を再結成。二人で潮騒のメモリーを歌う。映像は東京やユーチューブに流れて、みんながそれを見る。

列車が行った後、アキとユイは、「明日もあさっても来年もある」と語る。二人が、まだつながっていないトンネルの先に走っていくところでおわり。


水口の恐竜の化石以外は予想通りのエピソードだが、最終回はやはり涙が出た。ユイが震災の時にいたトンネルを、アキとユイがまた通って行く。ちゃんと話が今後につながっている。本放送当時、「あまロス」が騒ぎになっていたのも当然だ。

朝ドラ全部を見たのは、「カーネーション」、「マッサン」、「あまちゃん」の3本だけ。「カーネーション」もよかったが、「あまちゃん」は、やはり大傑作。朝ドラの傑作というレベルではなく、日本テレビドラマの歴史に残るレベル。いろんな人の成果だが、やはり宮藤官九郎は天才。こんなに内容が詰まった作品は空前。評価が定まった今になっても、全部見られてよかった。ロケ地にもいずれは必ず行く。