北の国から 4話

北の国から」4話


2階が寒くて寝られないという純に、「カネを使わずに何とかして、はじめて男の仕事と言えるんです」とムチャを言う五郎。雪子(竹下景子)はあははと笑っているが、おまえは大人だろう。

東京から令子(いしだあゆみ)の代理人である弁護士(宮本信子)がやってきた。やり直すつもりがないのか、子供を勝手に連れて行ったのはどういうことか、子供に出した手紙は届いているのかという内容。五郎が東京にいた時に、全然子供の世話をしていなかったことも指摘される。

令子は、別れるのはしかたないが、子供はこっちによこせと東京にいた時から五郎に言っていた。五郎は常に無言。

五郎は、家の修理、豚の世話、燻製づくりなど何でもやっているが、この家で冬が越せるのかどうかはなぞ。

草太(岩城滉一)は、雪子の入浴をのぞこうとして、つらら(熊谷美由紀)から責められる。熊谷美由紀は、本当に松田龍平そっくりだ。あたりまえだが。

先生(原田美枝子)が授業で「生産調整」のことを話しているが、それについての蛍の発言で、五郎が畑に捨てられた野菜を拾って食べていることがわかってしまう。現金収入がないのに、どうやって食べているのか不思議だったが、拾い食いかよ。

弁護士が直接、純と蛍に迫ったことで、五郎が令子からの手紙を隠していることが子供たちにバレる。五郎がいない食事の場で、純がそのことを話すので、草太と雪子にもそのことがバレる。五郎は外で話を立ち聞き。

五郎はやっとそれまでに届いていた手紙をしれっとして、純と蛍に渡して、「明日、ホテルで弁護士と直接話をしてください」と言う。これまで手紙を握りつぶしていたことも白状する。

東京生活の回想シーンで、五郎と蛍が令子の浮気現場を押さえるところが出てくる。これで離婚の事情がやっとわかった。純は、ホテルで弁護士と一対一で会う。蛍は来ない。浮気現場を直接見ているので、母親にはなつかない。

弁護士は、純に、「東京と北海道と、純くんはどっちで暮らしたい?」と迫る。純は直接浮気現場を押さえてはいないが、母親に秘密があることは知っていた。しかも令子が自分から家を出て行ったことも思い出す。純は北海道生活には納得していないが、弁護士が父親の悪口を言うことには耐えられない。令子との電話には出ず、ホテルから外に飛び出してしまう。そこでは、五郎のトラックが待っていた。


この回で、なぜ黒板一家が北海道に出てきたのか、令子と別れている理由は何なのか、やっとわかった。今のドラマではありえないペース。しかしちゃんと説得力があるので、これでいい。

純が北海道生活を続ける決心がやっと固まった。今まで3回分の「タメ」があるから、純は決心ができるのだ。これを1回や2回で説明するのはむり。このドラマは昔のドラマだからできた傑作だということ。