ヴォルフガング・ティルマンス Your body is yours.

ヴォルフガング・ティルマンス Your body is yours.」、国立国際美術館、2015.7.31


これは写真の展覧会。ヴォルフガング・ティルマンスは1968年ドイツ生まれ。ターナー賞やハッセルブラッド国際写真賞をとっているというので、エライ人。この展覧会は巡回はなしで、ここだけ。

写真は何をどう見るのかよくわからないので、適当にざっと流し見られるのでラクができてよし。国立国際美術館の地下2階全部を使ってやっていたので、かなりの点数だと思うが、60分くらいでサクサク見てきた。

写真家自身の、個人的な身の回りのものがけっこう多い。あとは時事ネタ。兵隊さんの写真がかなりあったが、これは実物を写しているのではなく、写真が載っている新聞記事を写している。キャプションもいっしょに写っているので、何が写っているのかはよくわかるし、自分で出かけてとるのではなく、こういうやり方もありなのかもしれない。

日本ネタのコーナーもあった。しかし、ティルマンスという人、日本語が読めるのか?日本語が読めないと意味がわからない写真多数(字ばっかり)。AKBの顔と名前が出ている写真や、ヘイトスピーチネタ、新しいところで、安全保障法制ネタや、「メディアの広告主に圧力をかけろ」という例の自民党の集会への外国人特派員協会の抗議文もあった。こんな新しいネタが入っているからには、写真家本人が日本に来て、ネタを仕込んでいなければ不可能だと思うが・・・。ネタそのものは日本語がわかる人に教えてもらっているのだろう。

あとは明らかにゲイだと思われる人々の写真。他人のパンツに手を突っ込んでいる写真もあった。この関係のネタは非常に多かったので、写真家はゲイかもね。まあよくあること。

美術館のサイトを見ると、先週の土曜日、7月25日に写真家本人が来て、トークかましていったらしい。もったいないことをしたが、先週の土曜日に美術館に来るのは無理だったからしかたない。これも解説ありとなしとではぜんぜん見方が違うだろう。