山口小夜子 未来を着る人

山口小夜子 未来を着る人」、東京都現代美術館、2015.6.21


東京都現代美術館に行ったら、これをやっていたので、見てきた。実は山口小夜子については、顔以外のことはほとんど知らなかったのだが、モデル以外にも、映画、舞台、ダンス、朗読、などいろんな分野で活躍していたパフォーマー

顔に見覚えがあるのは当然で、この人は資生堂の広告のモデルをしていたので、顔や全身のポスターが化粧品店にベタベタ貼られていた。だから、この人の活動期間に生きていた人は、絶対にどこかで見ているはず。切れ長の目で、髪はおかっぱ、きつい顔立ちなので、かんたんには忘れない。

モデルとしての活動にはそんなに関心はわかないのだが、非常に活動の範囲が広い人で、寺山修司生西康典+掛川康典、宇川直宏、エキソニモ、森村泰昌山川冬樹など、ジャンルがバラバラで、年少の人とも交わっていて、それらの記録が写真やビデオで残っている。それらが展示の中心。

いかにも70年代っぽい詩(革命がどうたらというもの)を読んでいて、時代を感じる。でも、2000年代でも活動していたし、90年代のビデオもあった。ダンスは激しいものではないが、からだがよく伸びていて、センスのよさが感じられる。