乙嫁語り 4

森薫乙嫁語り』4、エンターブレイン、2012


先に5巻と6巻を読んでしまっていたが、よく考えてみると、双子のライラとレイリが出てきた経緯を知らなかったので、4巻を読んだ。案の定、これを読まずに飛ばしてしまっていたので、話がつながっていなかった。

この巻は、ライラとレイリの婿探しと、アミルの村を出て行ったイギリス人スミスのその後の話。スミスは、ライラとレイリの村、アラル海のほとりにたどり着き、海におぼれてライラとレイリの船に助けてもらい、代わりに病人の治療をして歓待される。

ライラとレイリの婿探しのハイライトは、当人同士の好き嫌いもなくはないが、親同士の持参金交渉。持参金は婿側のものになるのではなくて、家計管理が婿と嫁でも別扱いになっているので、嫁側のものになる。それなりに高額な持参金が取れなければ、嫁が後々困ることになるので、持参金交渉はかなり厳しくやる。

後は、嫁入りが決まった後の、ライラとレイリへの母親からの嫁入り修行、という形でこの時代の家事が紹介される。料理、掃除、裁縫、育児だが、大家族の家事を仕切るのだし、家事そのものの量が多いので、いくらやっても終わらない。昔の嫁はやはりたいへんだ。

7巻、はやく図書館に入らないかなあ。たのしみだなあ。