根本敬の映像夜間中学 広島校

根本敬の映像夜間中学 広島校」、2015.5.3、音楽喫茶ヲルガン座


根本敬の映像つきトークショー。この人が広島に来たのは、4年か5年前だったような気がするので、見るのはそれ以来。映像を肴にして、根本敬が話すのだが、トークはあくまでも映像へのコメントで、主役は流す映像そのもの。

最初は根本敬の持ちネタである「ポンチャック」。ポンチャックのスターはイ・パクサなので、この人のワンマンショー。自分がこの音楽にまったくなじんでいないので、「軽いリズムの変な音楽」としか聞こえないのだが、映像を見ると客のほとんどはおばちゃん。きみまろみたいな立ち位置なのかもしれないが、こちらはトークではなく、歌で勝負している人。うーん、よくわからない。

インドネシア制作の日本語歌詞のついた「わたしはムスリム」という歌とか、トルクメニスタンの大統領ベルディムハメドフがギターを弾きながら歌うワンマンショーとか、興味深いネタが続いた後で出てきたのが、「新宿ジゴロ」を自称する元ホスト、伏見直樹。この人は1980年代からジゴロと称して女の子のヒモとしての生活を追求しているのだ。なんと今でも同じことをやっている。80年代まるだし(女の子が聖子ちゃんカット)の映像で、ナンパをやっているところが笑える。

驚いたのは、大阪は西成区釜ヶ崎、あいりん地区の映像。昔(15年前から20年前くらい)の映像。映像がかなりぶれていて、焦点も合っていない部分が多いので、隠し撮りかもしれない。しかし、あいりん地区で隠し撮りなどやって、見つかったら大変だ。夏祭りをやっている後ろのほうで、カップル(年齢不詳)が、地面に寝転んでいちゃついている。さすがあいりん地区。

横浜、寿町も撮影していて、こちらは、アップで撮っているから相手の同意あり。帽子おじさんことアール・ブリュットのアーティストになっちゃった宮間英次郎をバンバン映している。これもこの人が有名になる前、20年位前から撮っていて、この人の帽子活動の原動力は「痴漢をやりたい衝動を抑えるため」と、とんでもないことを言っている。心の中の衝動だけではなくて、本当に痴漢を働いて、警察に捕まっている。あらー。

勝新太郎内田裕也と共演して歌っている「マイ・ウェイ」とか、勝新太郎中村玉緒のデュエットとか、「セッタネラ」という変な踊りつきの歌とか、2時間半、かなりおなかいっぱいになった。おかげで連休が濃いわ。